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グレース 【 創刊号 】
¥200
【創刊のことば】 「グレース」は、みなさんが真に女として美しく、幸せになられるための指針、心の支えとなるものとして発刊することになりました。 マスコミで、また、いろいろな婦人雑誌、評論誌が、戦後四〇年「女の生き方」についていろいろ書いてきましたが、それらによって「真に幸せになった」という女性の声を聞きません。これほど女性についてのいろいろな本や評論が氾濫しているにもかかわらず、女性の間からは「もっと何かがある?」という声が聞かれます。 そういう声に応えて、「今、ここに女性の幸せがあるのだ」と、真に女性が幸せになる道をこの「グレース」は指し示したいと思うのであります。 園頭広周 2023/07/04 UP
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グレース 第2号
¥200
【巻頭のことば】 「聴く」という字と「聞く」という字で表す「きく」という言葉を、私は使い分けている。「聴く」は、肉体の耳を通すが「こころで聴く」ということである。「聞く」は、心で聴かず、肉体の耳だけで聞くことである。「観る」は「心の眼で観る」ことである。「見る」は肉体の目で表面だけで見ることである。「識る」は「こころでしっかり識って」智慧にすることである。「知る」は、頭だけで知ることで、こころには少しもとどかない。「聞いて聴く」「見て観る」「知って識る」ということがある。 日本語には、深い意味と不思議な美しさがある。日本人は、日本語をもっと大事にしなければいけないと思う。 園頭広周
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グレース 第3号
¥200
【巻頭のことば】 女性が働く、ということは、ほんとうはどういうことなのか。最近の女性たちの多くは、1960年代のアメリカで始まったウーマン・リブ運動(男女平等・男女同権・女権尊重を主張する運動)と、それを過大に報道したマスコミや婦人雑誌の影響にのって、まるでアメリカ女性はすべてが働く女性で、働く女性が一等の女性、働く女性がりっぱで専業主婦はみな落ちこぼれ、私は一体どうしたらいいのかしら、という混乱と錯覚に落ち入っている。 女性だけではない、日本人全体の思考も混乱している。女性が混乱すれば、夫婦、親子、家庭が混乱する。問題児も出る。それを抱えて一生苦しむ女性の将来を思うとき、これは一刻の猶予もできない。アメリカの場合も日本の場合も、「女が働く」ということの本当の定義と意味を明らかにして、世のすべての女性が、真実に再起されることを願いたい。 園頭広周
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グレース 第4号
¥200
【巻頭のことば】 この10月3日成田を出発してロサンゼルスに3日、南米パラグアイに10日、アルゼンチンに2日、サンパウロに3日滞在して24日に帰国した。25日直方市の病院の看護婦さん達の情操教育研修をして、26日は1日休養し、27日名古屋の講演に行った。空港に出迎えて下さった方が、永かった南米の旅に、かえって元気になっている私を見て、がっかりしたと言われた。期待はずれだというわけである。それは第一に心を安らかにして疲労の残るようなむだな心の使い方をしないからである。禅の公案に「随処作主」という言葉がある。いつでもどこでも自分が主人公になって対処するということである。他のせいにしてぐちが多いと疲れる。持越苦労、鳥越苦労もより以上に人をくたびれさせる。身体を働かしても疲れるが、心を働かしても疲れる。必要なことだけを考えればよい。失敗を予想して取越しない。常に成功のみを想念すれば必ず成功するのである。私たちは「時差ボケにならない」と心にいい聞かせて乗った。しかし時差は確かにあるのだから、それを克服するため飛行機の中では、よくねむるようにもしたものである。パラグアイはジャカランタの花咲くよい季節であった。 園頭広周
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グレース 第5号
¥200
【巻頭のことば】 昔は普通に使われていたのに、今まさに絶えてしまっている言葉に「手塩に掛ける」という言葉がある。この言葉は50代以上の人々はよく知っているいられるであろうが、40代以下、特に30代、20代の人々は聞いたこともないのではなかろうか。 「手塩に掛ける」とは、陽に乾かした葉っぱや大根を漬け物に漬ける時に、手に塩を握ってごしごし揉むことをいう。充分に揉むとおいしい漬け物ができるが、揉み方が足りないとおいしくない。 揉むということは「タッチ」することである。充分に子供にタッチするとよい子供に育つが、タッチが足りないとよい子供に育たないということである。昔の人は「手塩に掛け子供を育てる」といってきた、その子供の育て方を放棄して、すべてアメリカ式の育児法(手塩に掛けない)をとり入れてきた。そこに現在の子供たちの非行、暴力、病気等の原因があるのではないかと私は思うのである。 園頭広周
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グレース 第6号
¥250
【巻頭のことば】 今の若いお母さん達は子育てに自信がない。育児書を片手に、にわとりか豚を飼育するみたいに、母乳かミルクか、とにかくなんでも吞まして置けば成長するみたいに考えている。赤ちゃんを一つの肉塊とみて、肉体が大きくなればそれが成長だと考えている伏しがある。子供を一人の人格者だと見ていないのである。 終戦前の人々は、特別に親になるための勉強も訓練もしなかった。だが、戦前の母親達からは現在のような非行暴力を働く子供は生まれなかった。みんなすばらしい子供が育っていた。親になるために、何らかの訓練を受けなければ親になれないという今の人たちの考えをふしぎに思う。結婚したら子供が生まれて母親になるのだという自覚がない人達が多いのだということを感ずる。「生きる」ということ「子供を育てる」ということに実に熱心な人もある。訓練を受けてよくなったという人と、受けなくてもよくなっている人とに共通するものは何か、ということを考えることである。そうして導き出された共通項、それが真理なのである。母と子を考え、よいこを育てる原理について、結論を出す前に、も少し皆さんに考えてもらうことにしよう。 園頭広周
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グレース 第7号
¥250
【巻頭のことば】 子どもが、世界で一番最初に知る女性は母であり、同じように知る男性は父である。子どもの頭脳には、一番最初に母親と父親から醸し出される感情がインプットされる。まだ生まれたばかりで眼は見えない赤ちゃんが、母親に抱かれ、父親に抱かれたとき、赤ちゃんは、肌で、全身で、母なる人がどんな母親であり、父なる人がどんな父親であるかを感じ取ってしまう。その時、はじめて刻まれた母親像、父親像が、その子どもの一生の運命を支配していくことになることを思うと、赤ちゃんを抱くという、今までは愛するが故に、簡単に抱き上げていた、抱くということが、どんなに重大な儀式であるかを考えさせられる。母親からは愛の大事さを学び、父親からは智慧と権威を学ぶ。 権威を学ぶことが出来なかった子どもは不幸である。権威と権力とは違う。権力とは、力ずくで有無をいわせずに叩き伏せて従わせるのであるが、権威とは、なんの力を振るうのでもない、その持っている徳(人柄)によって、自然にその人のいう通りに自分の方から従わずにはいられない自然の力がある。人間は神の子であるから、生まれてきた赤ちゃんは、自然に神に従わなければならない本能を持っている。そして社会の権威あるものには自然に従って行こうとする本能を持っている。その偉大なる権威あるものには自然に従わなければならないという本能を、子どもの心の中から引き出して啓発して行くのが父親のもっとも大事な使命である。父親は、子どもの前に権威ある存在としてまず立つべきである。確乎たる権威ある父親像の前に子どもは神の智慧を知って行く。そして、母親から与えられた神の愛とによって、子どもの人格は円満に成長して行くのである。 園頭広周
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グレース 第8号
¥250
【巻頭のことば】 家庭こそ社会の基本である。男の第一の責任は家庭にある。男の生涯は家庭から始まる。人間はまず、自分の心身の健康を保ち、そして結婚し、子供を産み、育て、両親を大切にして友と交わり、先輩に敬意を表し、社会的責任を果たすために仕事を持たなければならない。 日本人は、自分の家庭を大事にすることを恥ずかしいことだと考えている。家庭を大事にするものをマイホーム主義といってごまかす。男は仕事をするために生まれてきたのだと考えているが、家庭と仕事は同じように大事にしなくてはいけない。ユダヤ人の家庭では、父親は家長として権威を持って家族を指導し、母親は常に家族に光を与えるように努力し、そして子供たちを自分の誇りとしています。今の日本みたいに、親は子供の友達であれといってふざけるようなことはしません。平等、友愛ということの解釈の仕方を日本人は間違えているのです。子供が成長する過程では、母親から教えられることが多く、それによって人間形成がなされます。学校が週休二日制になり、小学校五年生から学校で性教育が始まります。さて、お母さんはどうしますか。お父さんはどうなさるでしょうか。家庭での性教育をどうしますか。さあ困った?母親の受難時代が始まる、と言ってもいいでしょう。しかし、さて困った、とばかりも言っていられません。そこでこれらのことについて今いちど、みなさんとよく考えてみたいと思います。 園頭広周
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グレース 第9号
¥250
【巻頭のことば】 昨年10月22日NHKが「子供の性教育をどうするか」を放送した時、既に性教育の実験校の5年生の教室が映されたので、つい私は5年生から性教育が始まるのかと速断して「グレース」8月号には「5年生から性教育が始まる」と書いた。文部省はどのような性教育をしようとしているのかと「性教育 新・指導要項 解説書」を見たら、幼稚園(保育所)3、4、5歳児から始めることになっている。昔から「寝た児を起こす」という諺(ことわざ)がある。子供の方から知ろうとしないことを、教育だといって大人が無理やりに教えて子供の心に混乱を起こす必要はない。 昔からの、男は強くて、女はやさしいという男女の生来の性格を言うのは男女差別でいけないという発想で、男女の差を性器の違いで教えようというのである。はっきり言って、文部省の役人やそれに同調して性教育を推進しようと思っている人達の頭はどうかしているのではないのか。既にヨーロッパやアメリカで行われている性教育をこれから日本でやらせようとしているのである。成功した例に習うのなら良いけれども、明らかに失敗だとわかっている教育をなぜ文部省はやるというのであろう。性教育をするのは国際的傾向だというのかも知れないが、国際的で他の国はやったとしても、日本はしないという判断をなぜしないのであろうか。これから進めようとしている文部省の性教育は性器とその機能の教育であって、神の創造の神秘さ、人体の神秘さが全く教えられていない。人間の霊、心、特に人間性を形成する大事な、世界観、人生観が欠けている。 園頭広周
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グレース 第10号
¥250
【巻頭のことば】 男は現実世界を創造し、女は未来世界を創造します。私が「聖母の時代」というスローガンを掲げて、特に若いお母さんたちを中心にした婦人運動を展開しているのは「未来世界を創造する」という、女としての重大な使命役割を期待しているからです。女は妻となります。その妻は夫べったりで夫にぶら下がっていればいいという、世の中がどう動いて行くか、また子ども達が大きくなった時の社会をどのような社会、世の中にしたらよいのかも考えず、単に炊事洗濯等に毎日を暮らしている昔式の専業主婦であってはいけないし、かといって、男と力を競うという男女同権、男女平等ばかりを主張して、現実問題だけにこだわって、未来のことを少しも考えない女であっては困ります。現在は共稼ぎをしなければならない人たちも多いのですが、どちらにしろ、女の眼は常に子ども達の成長する未来に注がれていなければならないのです。そういう点からいって、歴史を創るのは、おんなである、といえます。あと8年したら21世紀です。21世紀に向けての心の準備はよいですか。やがて地球政府、世界政府ができるとしても、世界政府を実現し、やがて宇宙連合になっていくその目的に合致した人間の完成ということが必要になります。人格・人間性の向上は、人間が地球意識、宇宙意識を持つことを目的とされなければならないのです。どちらかというと、戦後の教育を受けられた方は、学科の知識の勉強はされていても、人間としてどう生きてゆけばよいのか、それがわからないために、行き當たりばったりで、或いは興味本位の新聞や雑誌から得た断片的な片寄った拾い集めの知識で子供を育て、これでよいと思ってやっていられるようです。それでよいのでしょうか。人間として當全の生き方、あり方を私はここで説いているのです。 園頭広周
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グレース 第11号
¥250
【巻頭のことば】 私は今まで、1960年代アメリカでフリーダン女史が始めたウーマン・リブ運動の波に煽られると女性は不幸になると、度々警告してきた。そして「グレース」(第3号・1990年9月)でも、「クロワッサン症候群」といって「クロワッサン」という女性誌に煽られた女達の不幸を紹介してきた。そして今、「世界一不幸な日本女性」(1992年6月・週間「スパ」創刊4周年記念特別号・頁20~29参照)といわれるようになった。その記事の一部を載げて、皆さんに、すべての社会情勢を正しく判断するための、そして女性が最も正しい選択をするための大事なものの見方をお知らせしよう。 園頭広周
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グレース 第12号
¥250
【巻頭のことば】 宇宙エネルギー物理学者は、心はエネルギーであるという。エネルギーは、それを集中する時大きな力になり、分散すると力が弱くなる。「念」とは「今の心」と書くように、今、今、何を思うかということである。今、今、の連続が時間である。運命というものは、ある日、突然そうなるのではないのであって、今、今、思うというその「今の心」即ち「念の連続」によって運命は作られるのである。そのことを仏教では「念々相続」とか「念々持続」といっている。幸福になっている人は、幸福になるような明るい念を持続してきた人であるし、不幸になっている人は、不幸になるような暗い念を持続してきた人だということになる。幸福になる心のエネルギーの使い方をこの稿で説明してみよう。 園頭広周
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グレース 第13号
¥250
【巻頭のことば】 子どもは母親の母乳によって育つ。母乳が出なければ代わりのものを飲ませる。とにかく母親というものは、子どもにとっては生命の元である。母親がいなくなるということは、子どもにとっては生命の元を絶たれるということである。そうした生命の恐怖から、子どもは母親を慕うのだ、といっている産婦人科医もいる。果たして、ただそれだけなのであろうか。母と子のきずなというものは、そんなに簡単に食い物だけでつながっている存在なのであろうか。 母と子の因縁の神秘さ、離れ難い母と子のつながり、生命のつながりの神秘さ、延いては、親子、夫婦、兄弟姉妹、人間はどのような約束をもって地上に生命を得ているのか。それぞれの魂はどのような経過を経て今、この地上に存在しているのか。その不思議と真実と生きる目的とをこの章で、明らかにしてみよう。 園頭広周
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グレース 第14号
¥250
【巻頭のことば】 アガシャの予言、高橋信次先生の予言は、「21世紀は、女性と子供の世紀になる」ということです。これは、世の中は父系社会から母系社会に変わるということです。古代インドも、古代日本も、どちらも母系社会でした。母系社会であった時は戦争もなく平和でした。日本でいえば、飛鳥・万葉の時代までです。それが次第に、父系社会になってくると、男が中心になってだんだん武家社会になり、戦国時代になってきます。古代インドでは母系社会から父系社会になって戦争が起こり、盗賊が横行し、世の中が一番乱れた頃に、お釈迦様が出られたのです。人類は、ある時は母系社会に、あっる時は父系社会になり、母系社会と父系社会が交互に訪れて、そして進歩して行くのです。 園頭広周
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グレース 第15号
¥250
【巻頭のことば】 神はなぜ「おしっこ」や「うんこ」が出るところと「性器」とを、いっしょのところにつくられたのか。私が「性」のことについて、勇気をもって書こう、今、自分が書いて置かなければ後世にも書く者は出てこないであろう、今、自分が書いておけば、誰かがまた「性は神聖だ」といってくれるだろうと考えたのは、このことを神様から教えられたからである。その、神より教えて頂いたことによって勇気を得て、このことを明らかにしておかないと永遠に人類は救われないと、宗教家としては、はじめて「性」の問題を真正面から取り上げた。そして「恋愛、結婚、胎教、育児」を著したのである。この本の中にもこの問題について書いておいたので、よく読んでもらいたい。 園頭広周
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グレース 第16号
¥250
【巻頭のことば】 生産、生殖が神の生命の顕現であることは、日本の神話もインドの神話もすべての民族の神話も、それを示している。古代の人々にとっては、目に見えない世界から目に見える物が現れてくることを、神のふしぎとして拝み、感謝していた。東洋の古代人には性を罪悪とする思想はなかった。西洋のみが、アダムとイブの神話によって、性を罪悪とした。これからは、性を神聖としてきた東洋と、性を罪悪としてきた西洋が激突し、やがて調和していく、そのうつり変わりの時代を迎えることになる。 園頭広周
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グレース 第17号
¥250
【巻頭のことば】 「グレース」第16号に於いて、古代インドには、「性を罪悪視」する思想はなく、「性を神聖だ」とする思想があったことを書いた。もし「性」が行うべきでない罪悪(罪悪とは神の創造ではないもの)だとしたら、釈尊もキリストも、「結婚はするな」と説かれた筈である。結婚しても性生活のない夫婦生活というものがあるであろうか。それがなければ子供は生まれないのであるから、夫婦生活を罪悪だとして、性生活を営まなかったとしたら、子どもは一人も生まれないのであるから、釈尊が亡くなられて2500年、キリストが亡くなられて2000年なのであるから、その間にこの地球上から人類は消滅してしまっている筈である。 仏教の名僧高僧といわれる人達が、キリスト教の宣教師や牧師達が、「性は罪悪だ」と説教してきても、人類はふえつづけてきた。この事実を、現在の仏教者、キリスト教の総本山であるローマ法王は、どのように説明するであろうか。 園頭広周
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グレース 第18号
¥250
【巻頭のことば】 むつかしくいうと、今は〝価値観の多様化〟の時代であるといわれる。人間は、むつかしい言葉でいわれると、もうそれですべてがわかってしまったように思う人が多い。 〝価値観の多様化〟でもそうである。それならさらに突っ込んで「では価値観の多様化時代とはどんな時代なのか」と、その内容を聞かれると、知らない人が多い。なんのことはない「あゝでもない、こうでもない、という人が多くて、なにがなになのか、全くわけがわからない」ということである。 昔の人は「年寄りの言うことはよく聞け」といってきた。年寄りというものは、たとえその人がどういう生き方をしてこようと、その人はその人なりの考え方で何十年という一生を生きてきたのであって、その間の体験が〝ため〟になることがあるからである。 ところが終戦後「古いものは悪い、年寄りのいうことは聞くな」という教育がされてきた。昔は、わかり易く話をしてくれる人を、えらい人だといったが、今は、わけのわからないことをいう人が、えらい、というようになった。 園頭広周
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グレース 第19号
¥250
【巻頭のことば】 アメリカは、建国以来200年の歴史しか持たない未完成の実験国家である。それなのに、戦争に負けただけで日本人は、アメリカを完成されたすばらしい国だと思ってしまった、のではない、思わされてしまった。 アメリカのフリーメーソンは、日本をフリーメーソンの実験国家にしようというのでマッカーサーの占領軍を派遣したのである。そして「自由主義、民主主義」が正しいと強制的に日本人に教育した。そして日本人が大事に守ってきた旧い宗教、道徳、習慣等はみな、「旧い」というだけで、〝悪いもの〟と考えるくせを押しつけた。だからして、「新しい」ものはみな〝よいもの〟と考えるようになり、終戦当時20歳以下の者達は、みな、「アメリカに生まれればよかった。日本に生まれて損した」と思った。今の政治家、細川、羽田、小沢という人達はみなそう思って成長した連中であるから、アメリカのいいなりになる日本にすることを国際化といっているのである。そして、それに反対して、「日本をソ連みたいな国にしたい」という社会党、共産党の馬鹿共がいた。目標のソ連は崩壊したのに、未だに社会、共産党と名乗っている。 終戦当時20歳であった人達、そして当時20歳以下であった人達の中で、日本の歴史、そして〝人生〟というものを、しっかり考えて、アメリカやソ連のような国にしなくても、日本は日本の行き方、あり方をすればいいじゃないかと考えた人達が、自民党に集まって日本という国を現在まで支えてきたのである。 園頭広周
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グレース 第20号
¥250
【巻頭のことば】 物はすべて、そのあるべき姿に自然にあった時に安定する。 松は松であり、杉は杉であり、桜は桜であり、犬は犬であり、猫は猫であり、牛は牛であり、馬は馬であり、水は水であり、土は土であり、神によって造られた万象万物は、造られたままに自然に生きている。 それで安定している。 大自然はそうであるのになで人間だけがいや女だけが、女であることをやめて男みたいになろうというのであろうか。男は男として男であることに不満なく生きている。男で女になりたいというものはいない。なぜ女だけが? 園頭広周
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グレース 第21号
¥250
【巻頭のことば】 女は母になることによって人格を完成する。 一生を独身で過ごしたという人は、「グレース」を読まなくてもよい。また、結婚はしても、子供はいらないという人も読まなくてもよい。 普通の女性は、つぎの三つの役割を持つ。 1.女であること 2.妻であること 3.母であること この三つの役割は渾然一体となって切り離すことはできない。今まで、〝グレース〟は、よき女であり、よき妻であることを書いてきました。今度は〝よき母〟であることを書かなければならないことになってきた。 女は結婚して子供を産む。子育ては親が問題であるから、まずその親となる女を教育するために、この『グレース』を出したのである。 『グレース』は創刊号から読んで欲しい。 園頭広周
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グレース 第22号
¥250
【巻頭のことば】 結婚以来ずっとたのしく幸せで、老後もずっとたのしく幸せで、順調に育ってくれた子供達にみとられて一生を終る・・・・・そういう生活がよいのではないでしょうか。 私が〝グレース〟を出すことにしたのは、みな そうした人生を送ってもらいたいと願っているからなのです。 愚かな女は、正しい正しいと思ってやっているうちに、一生の終わりに近づいて不幸に泣く女であり、賢い女は、昨日も今日も楽しく幸せで一生を終る時には〝よい人生であった〟と感謝できる女だと思います。 たとえ今まで不幸であったとしても、心を変えれば今日からたのしく幸せに生きることができる道・・・・・それを〝グレース〟は教えているのです。 園頭広周
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グレース 第23号 【 最終号 】
¥250
【巻頭のことば】 われわれの生活には、時には休憩したり失敗してやり直したりすることがある。だから、われわれの運命(運命とはその人の生きた足跡である)にも休みがあったり、時には後退することがあると考えがちである。 しかし、生命には、休みも後退もないのである。休みだと思っていることは、休みという形をとっている生命の前進である。後退しているというのは後退したという形に現われている生命の前進の相である。 生命には休みも後退もない。ただ前進だけがある。 だから明るい生活をめざして前進のみをせよ。 園頭広周