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グレース 第13号
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【巻頭のことば】
子どもは母親の母乳によって育つ。母乳が出なければ代わりのものを飲ませる。とにかく母親というものは、子どもにとっては生命の元である。母親がいなくなるということは、子どもにとっては生命の元を絶たれるということである。そうした生命の恐怖から、子どもは母親を慕うのだ、といっている産婦人科医もいる。果たして、ただそれだけなのであろうか。母と子のきずなというものは、そんなに簡単に食い物だけでつながっている存在なのであろうか。
母と子の因縁の神秘さ、離れ難い母と子のつながり、生命のつながりの神秘さ、延いては、親子、夫婦、兄弟姉妹、人間はどのような約束をもって地上に生命を得ているのか。それぞれの魂はどのような経過を経て今、この地上に存在しているのか。その不思議と真実と生きる目的とをこの章で、明らかにしてみよう。 園頭広周
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